◆ 「任せる」「そして沈む」◆

社長の任務として、
 「最高の任務は後継者を育てること」
 だといわれる方もいるほど後継者を育てることは
 大変なことだろう。

   私も、以前後継者とは言わないが3社の会社を経営する  時に、他の人、に社長を任せたことがある。  社長といってもグループ会社であるから私の関与が  ほとんどで、任せたようにはなっていなかったのだが  。。。。。。。。    「任せる」「そして経営」  こんなことを、考えてみたいと思う。 ■今も昔も、どうしても完全に任せるということが  私は苦手です。  ですが、  任せていかなければ会社の成長はストップしてしまい  ますので、何とか権限を分担して任せるようにしています。  でも、全てとなるとどこか難しいんですよね。  そんなことを考えながらもいろんな社長に相談していますと  いろんな答えが返ってきます。 ■「任せるって事は、その損失も全てかぶるわけだから   駄目もとで任せるしかないでしょ。」  「できればラッキーぐらいで」  最初からそこまで求めていない社長もいれば  逆で  思いっきり熱を込め、自分と同化させるかのごとく  任せることが大事だといわれる方  また、  「経営も責任も進化してるから、今の時代にあった   任せ方って言うのがあってもいいんじゃない。」  何となく良さそうなんだが、どうすればというのが  分かりにくかったり、  まあいろんな意見があるんですよ。 ■そこで  また、その会社の経営状況なども考えてみていると  駄目もとの社長は、常にリスクヘッジが出来ていて  駄目でもそれはあくまでチャレンジだったわけだから  あまりへこまない変わりに、数年間会社の状況は  あまり変わっていない。  次に  熱をこめる社長は、一気に売り上げ社員数、利益と  伸びたが急速にしぼんでいく。  何となく分かる気がしました。  (私に似ています。笑)  次に  今の時代にあったと言われる社長は、伸びているのだろうが  急速でもなくどこまで伸びているかはっきりとは分からない  程度。  こんな社長の言葉と、会社の経営状況などをちょうど  5年間ぐらい見ていますと。  結局、部下を育てて、部署でも会社でも任せるにはどういう  感じがいいのだろうか悩んでしまう部分もあります。 ■ですが結果的にはいろんな社長もイメージは持っているようです。  会社の方向が、まず大事   それにあった方向へ行くための部下がそこでは  重要になっていくということです。  その部分だけは、何となく分かりました。 ■何となくですが分かりやすくお伝えしますと  例えば  今3人の幹部候補生がいたとしても、会社の方向にあった  幹部でなければ、そこには任せられないということです。  今までの会社の規模で、今までの体制であるならば今までの  3人の幹部で十分任せていくことは可能だとしても  例えば甘えが出てしまいながら、今までだったとすれば  次のステージには必要なくなるということだと思います。  ページランク7  創業当時から、わきあいあいと楽しみながら苦労も共にして  成長してきた仲間であったとしても、  そのまま成長していくなら問題はないかもしれませんが  規模を大きくしよう、ルールを大きく作っていこうなどの  時には、今までの人だと甘えが大きく出てしまうからです。  そんな話を聞いたときには大きく納得してしまいました。  まさにそのまんま失敗したような感じだったからです。  政治ではないですが組織の風土というのが出来上がってきた  ときに、その慣習みたいなものを変えていくのは今までの幹部  ではできません。  そして、私も自分でルールを作るときにどうしても創業者  ということで自分に甘くなってしまいます。  だから今まで駄目だったのかと思いながらも今まで作ってきた  思いというか、権力的なこともあります。  そういったものを排除して考えないといけないんです。  分かっていてもちょっと難しい。  (ですがほとんどとは言いませんが、偽装関係など不祥事   の出る会社は、ワンマン社長で次が育っていないことからも   分かる気がします。)   ■そして、これから来年に向けて私も  自分自身もいろいろと考えなければいけない時期に  どういった判断をしていくかです。  今のメンバーで、今のままなら何も問題ないわけです。  ですが、もし会社が次のステージを目指しているとすれば  今のままでは次にはいけないんです。  ですがこれはやってみた人でなければ分からない部分でも  あるかもしれません。  人は変わっていけます。  ですので、  今までのメンバーが重要な部署に付くことは  全く問題ない。  ですがもしかしたら少し時期が経ったときに  その修正部分が出てくるかもしれません。    任せるということが、どれだけ大事なのか分かっていても  部下たちの権力争いにもなり、揉め事も出てくるでしょう。  これをいかに素早く起動体制にもっていけるかも  社長の手腕なのでしょうね  簡単ではないですね。がんばろ